茨木のり子さんの詩
今日は家族がドームに野球観戦に行ったので、久しぶりの一人時間。
何時間もかけて、ブログの記事を書き続けていましたが、
できあがりませんでした。考えがまとまらなくて。
その代わりに…と言ってはなんですが、この記事をアップすることにしました。
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小学校六年の冬だったと思います。
母(サンタ?)から、単行本のような分厚い日記帳?をプレゼントしてもらいました。
日記帳は自分で買ったものがあったし、それは、日付を書く欄がない、ただ線をひいてあるだけのものだったので、詩を書くことにしました。
なぜ、詩を書こうと思ったのかは、よく覚えていません。
結構たくさん書いていたのですが、ふと書かなくなる時期があって、
ブランク後に読み返してみると、なんていうかこっぱずかしい内容が多く、
詩に対しての嫌悪感みたいなものさえ生まれてしまいました。
その後、教科書などで出会う詩に、好感を持てるものもありましたが、
詩=乙女みたいな式が頭の中にできてしまっていて、敬遠していました。
そう、私は女ですが、恋とかかわいさとかとは無縁の世界で、
さらっとかっこよく生きたかったのです。
それから何十年たったのでしょう?
いい歳になって、また詩に興味をもはじめました。
俳句とか短歌とか、わからないけれど、
詩なら自分なりに解釈できるからなのかもしれません。
先日紹介したナナオサカキさんの詩も大好きですが、
今日はまた違う方の詩を紹介したいと思います。
有名な方の有名な詩なので、
知っている方も多いかもしれませんが、
知っている方は、もう一度ここで感じてみてください。
一部分の紹介では意味がわからないと思われますので、
全文引用させていただきます。
倚りかからず / 茨木のり子
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
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歩道のブロック塀にさえ、
よりかかりたくなる私です。
さらっとかっこいい世界なんて遠い、遠い。
甘ったれた弱い自分のために、
この詩を読みます。