中体連陸上大会での陸上部員について

朝から夕方までどっぷりと中体連陸上大会を見て、応援してきました。

haruは選手として出場したのですが、県大会出場の切符はgetできませんでした。

 

わが地区の中体連陸上大会においては、陸上部員の悲しさを感じます。

中学の大会であって、陸上部の大会ではないため、

いくら陸上部であろうと、速くなければ他の部の子に選手の座を奪われてしまうのです。

学校(先生)によっては、数回の試走だけで決められることもあるとか。

結果、本当に速い子だけが選ばれるとは限りません。

かつての陸上部natsuは、それでサッカー部の子に選手の座を奪われたことがあります。

しかし当日オープンレースに出場し、選手より速いタイムで走り、なんとか自分の気持ちをおさめていました。

 

夏休みは、中体連陸上大会にむけての早朝練習があります。

その練習は、だいたい陸上部の練習に、選抜選手が加わる形で行われます。

natsuもharuも、やはり自分の部、という仲間意識からか、

「他の部の子、じゃま」

と嫌がっていました。普段は仲のいい友達であっても。なんだか分かる気がします。

調子も狂うんでしょうね。

 

例えば、そこまで速さが変わらない場合、

陸上部優先ではなく、三年生優先…という先生も多く、

日頃から必死でこのためにがんばっていても出られない陸上部員がいます。

ああ、悲しきかな、陸上部員。

 

しかし、陸上部員は基本、選手であろうとなかろうと大会には出向き、

応援や補助員をしないといけません。

たいして自分と変わらない、あるいは自分より遅いタイムの子が、

みんなの前で声援をうけながら走る姿を目の当たりにしないといけないのです。

さぁ、心から応援ができるでしょうか?

「自分のかわりに(?)選ばれたんだから、速く走ってほしい」

と思うか、

「こけて、最下位だったらいい」

と思うかは人格次第ですかね?

 

二年続けてそういうめにあった(自分より遅い子が出場した)という子のお母さんが今日しみじみと

「今年も運悪く選ばれなかった。あの子の気持ち、もつかなぁ~」

と心配してました。

 

出場選手が発表されたのは、今年は大会の3日前でした。

そのお母さん、

「今年こそはって、一か月前の仕事のシフト提出の時に、雨予備日まで二日間休みとったのに」

とおっしゃってました。

しかし我が子は出らずとも、陸上部の子が出るから…と最初から最後まで応援してました。

 

高校の総体は、陸上種目には基本、陸上部しか出ませんよね?

よく知らないのですが違いますか?

サッカーや野球の大会も同時期だから、出られないだけなのかな?

 

「じゃあ、オレ(私)を出さないわけにいかないくらいの速さになってやる」

と練習をがんばったからといって、極端に速くなれるような単純な問題でもないですし。

でも、その気持ちは大切かもしれません。

haruは「絶対私の方が速いし!」と自分に暗示をかけ、実際どんどん速くなっていきました。

しかしメンタルの弱い子もいます。

揺れ動く思春期に酷だなぁ~と思います。

そうやって、人生を学んでいくのかな?

 

昔読んで痛快だった本を思い出しました。

この主人公はもともと天才的に走るのが速いので、ちょっとニュアンスは違うのですが、

人生を学ぶランナー…という点で。 「長距離走者の孤独」です。

長距離走者の孤独 (新潮文庫)

長距離走者の孤独 (新潮文庫)

 

表題に関して。 盗みを働き感化院(非行少年更生施設)に入れられた主人公。その逃げ足の速さをかわれ、長距離クロスカントリーの選手にさせられた。競技会の日、優勝目前で彼のとった行動とは…。

長距離を走る人みんながそう思うかどうかは不明ですが、走っていると、いろんなことを考えることができ、自分と向き合うことができるみたいです。

彼の行動は故意かそうでないか?そのどちらでもないか?感じてみてください。

収録されている他の短編も面白いです。

*まだ未読な方へ。裏表紙のあらすじの紹介は読まないことをおススメします。結末が分かってしまいます。

 

しかしこの本を中学生に読ませるのは危険かもしれませんね。

と、大人になった私が囁きます。

 

haruは明日も練習があるそうです。

一か月後の中体連駅伝大会に向けての選手争いの始まりでしょうか?

男子は6人、女子は5人のチームで走ります。1,2,3年すべてからの選抜。

意地悪な私はharuに関してはちょっと楽しみです。まだ一年生だからね。

でも、haruの努力が、大好きな三年の先輩の選手の座を奪ったとしたら、

どうなんでしょう。haru said,

「もし、争わなんとしたら、真剣に勝負しないとわからすよね。 

やっぱり必死に走るしかないよね。」

 

DVDもあります↓ 

長距離ランナーの孤独 [DVD]

長距離ランナーの孤独 [DVD]

 

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

よろしかったら、応援クリックもお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らし上手へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

 

 記録のために書いておきます。

 

今日の走りの途中、近くの子に(多分)二回、腕を引っ張られたそうです。

「なんか、ひっぱらしたけん。(haru)」

それを聞いた先輩走者、

「ひっぱり返さなんたい。それで自分の位置ば、とらなんとよ。」

natsuの時には、また別の先輩走者、

「1500は格闘技て思ってスタートしろよ」*haruは800。

ひじてつなんて当たり前?

それがイヤなら、100m走みたいに一人飛び出して、トップを走り続けるしかない?

短距離走者(速くはないけど)だった私には考えられません。

 

16人内側スタート、16人外側スタート、計32人

haruは内側スタート、32分の5