脳内散歩、2回目は好きな映画です。

台風の影響で、またジメジメと、今にも雨が降り出しそうです。 

 

昨日、「あなたへのお知らせ」で、「IDコールがありました」「言及されました」というメッセージを見つけてビックリ。「私、何か悪いことした?」と思ってしまうのは、日ごろの行いのせいでしょうか?

そしたら、「今週のお題・ふりかえり」で、私のこのブログが紹介されていました!!

さらにビックリです。

しかも、なんだか身に覚えのある文字で書き殴ってあるメモの写真付き…。

キャーーーーーーーーとまたまたビックリ。

あ、でも下手くそな花火写真のほうじゃなくてよかったかもしれません。

記念すべき、ブログ2か月目突入日にうれしいニュース、ありがとうございました。

 

今日は好きな映画を紹介したいと思います。

 

ストレンジャー・ザン・パラダイス [DVD]

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 これが一番でしょうか?

1984年、ジム・ジャームッシュ監督作。

ああ、この映画については書きたいことが止まりません。

ロス五輪が開催された84年。アメリカ映画といえば「ゴーストバスターズ」「インディージョーンズ」などのハリウッド系。そういうものにノレない自分がいて、そこに飛び込んできたのがこの映画でした。モノクロでいちいちカッコいい構図、台詞は短く意味を見いだせない、車と音楽の圧倒的存在感、大人なのか子供なのかわからない登場人物…。不条理喜劇とも呼ばれています。昨日紹介した本「路上」ほどハチャメチャではありませんが、アメリカを車で移動するロードムービーです。ちゃんとした起承転結のストーリーはありません。殺人とかすごい事件なんて起こりません。しかも結末のきまりの悪さは秀逸です(?)後で知ったのですが、淡々と日常を追う…という点は日本の小津安二郎監督の影響だったそうです。

今思えば不思議なタイトルですが、当時の私は、まったく違和感なくこのタイトルを受け入れていました。モノクロの映像、映像の時間感覚、全員ミュージシャンだという主演三人のルックス、音楽、登場人物の行動、そのすべてが自分の感覚と恐ろしいくらいマッチしていて、それまで思いっきり英国派(どういう派閥?)だった私に「アメリカもかっこいい」と思わせてくれる作品でした。

それから〇年、今もこの映画の鍵となっているこの曲を聴くと、当時の心情がよみがえります。

ジャズバンド「ラウンジ・リザーズ」でサックス奏者でもあった主演のジョン・ルーリーは、90年代に、今話題のマダニで感染するライム病にかかってしまいサックスが演奏できなくなります。しかしそのころ、絵を描き始め、2010年に日本でも展覧会を開いています。

watari-um - exhibition - ジョン・ルーリー展 , John Lurie

かわいいドローイングです。ウィキペディアで最近のジョンの写真も見られますが、すごくいいおじさんになっていて、喜ぶべきか悲しむべきか、微妙な気持ちになっている私です。

 

あぁ、昨日、文は短くって決めたのに…。無理です。長いです。

よろしければ、もう少しおつきあいください。

 

二つめは、ヴィム・ヴェンダース監督「ベルリン天使の詩」です。ニコラス・ケイジメグ・ライアンの「シティ・オブ・エンジェル」はこのリメイク版です。

ヴェンダース監督はかなりの親日派なドイツ人です。上のジャームッシュ監督の師匠でもあります(上の作品は、ヴェンダース監督の作品の余ったフィルム部分を使って撮影した短編が元となっています)。

こちらは壁崩壊前の西ドイツ・ベルリンに住むおじさん天使が主人公。天使がおじさんってところからもう想定外でした。永遠の命を持つ天使ははるか昔から街を見下ろし、仕事をしてきました。苦しむ人に希望を、死にゆく人に安らぎを。しかし主人公のおじさん天使は、美しいサーカスの空中ブランコ乗りに恋をしてしまいます。永遠の命と引きかえに、人間になることを望むのです。

実は私、この映画はイギリスで英語字幕で見ました。当時の私の貧しい英語力で、散文詩(抒情詩)のような人々のつぶやきを理解することは到底無理で、でも、単語をつなげてなんとなく感じることはできました。特に最初のわらべうたは、自分の子供時代の無垢さを思い出させてくれました。後に日本で日本語字幕の本作を見直しましたが、それでも正直難解、きっと悲しく美しい台詞の数々は感じるだけでいいんだろうと理解しました。

空中からの映像、モノクロから天然色への変化…そして変わるカメラアングル。心優しい天使に癒されるストーリー、純真な恋、現実ではないファンタジーの世界…私にとっての理想の映画です。これこそが映画というもの。宝物のような映画です。そしてファンタジー作品なのに、生というものは、永遠でないからこそ意味があるものなんだ…と当時の若かった私に教えてくれもしました。今もその思いは変わっていません。

ピーター・フォークコロンボ役で出てきたり、ニック・ケイブのライブ場面があったり、ちょっとした楽しさも味わえるのも、映画的だと思います。

 

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]

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 こちらのコレクターズ・エディションには、監督やピーター・フォークによるオーディオ・コメンタリー(副音声解説)や未公開映像も入っているそうで、私も購入を検討しています。

 

ベルリンの街の風景、特に作中の天使の居場所である戦勝記念塔の女神像だったり、国立図書館が本当に魅力的に描かれています。壁崩壊の瞬間、イギリスに滞在中だった私はベルリン行きを企てましたが実現ならず。それ以来チャンスがなくて行っていません。映画は壁崩壊前なので、街は変わっているのでしょうか?行きたいなぁ~。

 

他にも好きな映画、いくつか紹介するつもりでしたが、そろそろ3000文字に近付いてきたので、もうやめます。

今日紹介した映画は、こういうタイプの映画が好きではない人には退屈な映画かもしれません。家族のnatsuは、「そういう解りにくい映画はちょっと…」と言っていますし。あくまで、私の個人的趣味ですので…。

 

長い文をここまで読んでいただきありがとうございました。

お疲れついでに下をクリック…してくださるとうれしいです。

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