全く宿題をしなかった高校生が宿題をするようになった話

これは実際にあったケースです。

 

全く宿題をしなかったある高校生がいました。

教師は授業だけで生徒に学力をつけるべきだという意見でした。

宿題の量が多すぎて、自分の時間がもてない、というのも理由のようでした。

もともとできる高校生だったので、進度別クラスでは、上位の方に入れられていました。

手間のかかる宿題が出ていたことは事実のようです。

宿題をしていかないことをとがめられると思った高校生は、

学校へ行きたがらなくなりました。

なんのために学ぶのかわからない。

この宿題が社会で役に立つと思えない。

親も教師も、宿題をしていくように…と言えなくなりました。

まずは学校へ行くことが第一目標になったからです。

 

ゆとり教育が終わり、学校は少し時間をもてるようになったのでしょうか?

私は高校の教育現場のことはよくわからないのですが…。

例えば数学であれば、学校は解き方だけを教える時間しかなく、

練習問題は宿題で!というのがゆとり教育時代。

今は、練習問題の一部くらい学校でできる時間があるのでしょうか?

きっとないから、多量の宿題が出るのでしょう。進学校は。

 

学校を休みがちになった高校生、

久しぶりに登校すると、進度別クラスの所属が、下位のクラスに変えられていました。

担当教師も別の人。

下位担当の教師は、下位の高校生に合う教師でした。

分からない人にわかりやすい授業ができる教師。

例の高校生は、

「簡単じゃないか?」

と、思ったそうです。

そのクラスでは、その高校生はよくできるほうでした。

 

教師が自分を認めてくれている、

他の生徒が尊敬の目で見てくれている、

そう感じるようになったそうです。

 

誰かが諭そうとしても、意地になってしなかった宿題を、

高校生は自分からするようになりました。

この宿題が社会で役に立つとは思えない、

その気持ちはきっと変わってはいないと思われます。

しかし、そういうことを言わなくなりました。

小テストで100点目指す!

かわりに口に出たのはそんな言葉。

 

その高校生が宿題をずっと続けられるかどうかはまだわからないけれど、

全くしなかった宿題を自ら計画的にするようになったのは事実。

何が高校生を変えたのでしょうか?

 

1、環境の変化(無理をしない)

2、認められる、褒められる

3、協力してくれる

 

1は、無理な環境から自分に合った環境に移ったことによって、ずっと背伸びをしていなくてよくなった。精神が落ち着いた。

2は、教師や周囲から認められている実感があり、それが誇張ではないことが自分でわかった。褒められるのも、お世辞じゃないのを実感できたからこそ嬉しかった。

3は、教師が無理強いしたり、突き放したりするタイプではなかった。家庭でも家族ができる範囲で手助けしてあげた。

 

誰かに何かをやらせようと思った時、

暴力や叱責では人は本当には動こうとしない、と言っていたのは吉本隆明さんでしたっけ?

 

さあて、haruに宿題を自分からやらせるためには

私はどうしたらよいのでしょう?

環境…。まずは部屋を片付けさせないといけません。そこからです。

しかも最近の恐ろしい事件の影響で、2階にある自分の部屋へ一人で行くのを怖がるようになっています。

本人が納得できるようなことを褒める…って難しいですよね?

テストの結果は褒めはしてもけなさないように気をつけていますが。

協力…も夏休みの作文以来してないなぁ~。

しすぎるのもいけないだろうし。

 

haruの中学は進度別クラスはないので、そこの環境は変えられませんが(小学校時代はあったのに!)、

高校生の親や、中学生でも習熟度別クラス編成があるならば、クラスを変えてもらうのは一つの手だと思います。

習い事のクラスなどにも言えるかもしれません。

少し、ゆるい環境に自分をおいて、自分ってすごい!とかえらい!とか思える時って必要ですよね?

自己肯定ってやつですよ。

そこで充電できたら、また上がればいいし。

反対にゆるすぎる環境にいるなぁ~と思う人は、上げてみてもいいと思います。

 

宿題だけの話ではなく、

毎日の生活における、気力の問題にもつながってきますよね。

 

 数学は正直私は苦手でした↓

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